グリーン上でキュッキュと止まる球や、ピン奥から戻ってくるプロゴルファーのバックスピンに驚き、憧れ、いつかは打ちたいと思わないゴルファーはいないと思います。
プロゴルファーやトップアマチュア(上級者)の様な300ヤードのドライバーショットや200ヤードをワンピンに寄せるショットや強烈なバックスピンでピンに寄せるアプローチショットが出来る様になるためには、身体作り(フィジカルトレーニング)から始まり長い時間をかけて日々練習を積み重ね技術を磨きながら、ゴルフ理論(ルール・マナーも含む)やギア(ゴルフ用具)の事を勉強しているからです。
では、何から始めればいいのでしょう?
全てのスポーツ言える事ですが「小さい事からコツコツと」なんです。
重点を置くべき練習と考え方とは?
日々のラウンドを思い出してみて下さい。
一番多く行うショットはなんですか?120ヤード以内からグリーンの乗せようとするショットではありませんか?その全てをアプローチと言います。
帝王ジャック・二クラウスはこう言っています「スコアーの70%はピンから120ヤード以内で打たれるのだから、アプローチとパットを重点的に練習すべきだ」と。
実際は120ヤード地点に来るまでにも紆余曲折ありますからショット全体の半分近くにはなるかと思います。
アプローチとパッティングの上達がスコアに直結しているのです。
グリーン横からのアプローチでスピンがかからずダラダラ転がりグリーンを行ったり来たりの横断事件の経験の無い人はいないと思います。
120ヤード以内から「ナイスオン」や「ナイスアプローチ」の声がかかるほどでは無くても、1打でグリーンオン出来ればかなりのスコアアップが期待できると思います。
上級者ほどグリーンセンターを狙い、初心者はピンを狙う!ということわざがあるのをご存知でしょうか?今何をするべきかの違いなんです。
アプローチの大前提とはグリーンに乗せることなんです!まずは120ヤード先からでも、グリーン脇からでもどこにでもいいのでとにかくグリーンに乗せる事なんです。
上達のためのアプローチ練習とは?
アプローチでのミスの9割の原因はミスヒットです。
ミスヒットの理由として最も多いのはダフり(チャックリとも言います)、トップ、強打(強く打ちすぎる)、緩む(インパクトで力が抜ける)があげられると思います。
大事なことはクラブに仕事をさせる事なんです。
良く聞く言葉ですが真意を説明しますと、球を上げるのも、バックスピンをかけるのもゴルフクラブであってプレーヤーがすることではないんです。
プレーヤーがすべき事はキチッとクラブを球に当てるスイングをする事だけなんです。
ゴルフクラブとはフェース面が球とコンタクトで出来ていれば球は上がり、バックスピンがかかるように作られているにもかかわらず持ち上げようとしたり、バックスピンをかけようと必要以上に上から打ち込む結果、ダフりやトップが起こるのです。
SWやAWできっちりとコンタクトさせるための練習場で1番良い練習方法は1cmほどティーアップした球を下のマットを擦らない様にショットして下さい。
トップしそうで怖いと思いますがトップが出ればナイスショットと紙一重です。少しずつクラブの通過点(最下点)を下げながら繰り返して下さい。
ダフる場合は球を上げようとしてクラブが下から入ってきているか、打ち込みすぎていると思いますので、緩やかな円を描くイメージで振って下さい。
ハーフショットから始めると上達が早いと思いますし、フェースのどこに当たっているかがわかる様になると思います。
ハーフショットでも着弾した時にバックスピンがかかっているのが見えるはずです、ゴルフクラブが仕事をしている証拠です。
直接、球だけを捉えて下さい。実際のラウンドでラフからでも、花道からでも同様にスイングして下さい。
今迄とは違ったアプローチショットになるはずです。
まとめ
基本的にゴルフではプレーヤーがする事はコースマネージメントと正しいスイングだけで、欲が出て何かをしようとした時にミスが起こるものです。
今出来る事を無心で出来ればスコアは必ず良くなりますし、リズムやテンポが良くなって良い連鎖が生まれます。
スコアが良ければとても楽しいスポーツですし、スコアが悪ければ全く面白くないスポーツになってしまいます、同じ事をしているのに両極端な思いが交錯するスポーツなんて他にはありませんよね。
この練習で少しでも皆様のゴルフライフが楽しくなるよう期待しています。