『打ち急いでるよ』とか『タメがないよ』とか聞いた事や言われた記憶はありませんか?良く聞く言葉ですね。
しかし、タメが有ると何が良いのかまでは誰も教えてくれないものです。
打ち急がないとはゆっくり振る事なのかと勘違いしてしまいますね。
大抵の教え魔と呼ばれる人達はトップスイングで『止まる様にしてごらん!』というんですが、実際の止まると全く上手くスイング出来ないんです。
1から順々に教えてくれれば良いのですがいきなり最終形の10迄飛ばれるとさっぱりわからないですよね。
それでは1から順々に右利きの場合でお話しして行きます。
切り返しとは?
切り返しとはトップスイングからダウンスイングに入る瞬間の動きの事を言うのですが、簡単に説明するとクラブを振り上げる動きから振り下ろす動きに切り替わる事をゴルフ用語で切り返すと言います。
右→左→右や、下→上→下の様に真逆の動きになるので筋肉や体の使い方を切り返す(入れ替える)という意味になります。
打ち急ぐとは?
打ち急ぐ状態とはトップスイングから一気にクラブをフル加速で動かす事を指しています。
『えっ?何がいけないの?』と思われがちですがかなりの修練を積んだ上級者以外はミスを誘発する動きしか出来ないのでいけない事とされています。
まずトップスイングからでクラブをインパクトに向けて振り下ろすためには左腰の回転で左腕を、左腕の回転でクラブを、の順番で切り返し、徐々に加速させて行くのが基本になります。
体の回転につられて腕やクラブが勝手に下りて来ると言う事なんです。
しかし、トップスイングから一気にフル加速させようとすると自力でクラブを動かさなくてはいけなくなります。
自分で腕を下して加速させるか、右腕と右肩を回転させてクラブを下すしか出来なくなります。
上半身でしかスイングが出来ないため、手打ちになったり、体がスウェー(左右に動く事)してミスヒットにしかならなくなってしまいます。
高い位置から満開の力でクラブを振った方が飛ぶと思っていませんか?ボールが親の仇でもあるかのように歯を食いしばり力一杯打ちますよね。
それは大きな勘違いなんです!力をを入れれば入れるほどヘッドスピードは落ちて飛ばなくなるのです。
この動きを称して打ち急ぐと言っています。
切り返しのタメとは?
トップスイングで止まる様にとは実際には止まっている様に見える事なんですが、なぜ止まっている様に見えるのかというと、上半身は実際に止まっているからなんです。
但し、下半身は(腰)一瞬先に動き出しています、一瞬なんですが時間差があって上半身が動き出すので止まっているように見えるのです。
その時間差の事を『タメ』とか『間』とか言うんです。
この時間差が長い程、上半身と下半身の捻じれに差が出来て(捻転差)捻じれ戻る力を利用し回転速度を上げ、クラブをより加速させて飛ばす事が出来るのです。
最初は一瞬でも良いので意識する事が大事です。
打ち急がずタメを作るには?
イメージと考え方だけでも変わってくるんです。リズムで説明します。
1,2,3のリズムを基本にして、1がアドレス、2がバックスイング、3がダウンスイングで何度か素振りをします。
ここで重要なのは2がニイに変わります、2つのテンポにして下さい!トップスイングがニでイの瞬間左足をスウェーしない様に踏み込む意識を持って下さい、少し体重を乗せる位の感じで十分です。
ニイの間は胸は飛球線後方の向けたままです、このイで間が出来てタメになります、そのまま3で振って下さい。
1、ニイ、3のリズムです!3をサ-ンにしてフィニッシュまで行くのも良いと思います。慣れて来たら徐々に移行して下さい。
1、ニイ、サーンと心の中で唱えながらスイングしてみて下さい、スイングにメリハリが出るはずです。
まとめ
ますは素振りからが良いと思います。
このリズムは全てのクラブで共通です、ドライバーは遅めのテンポでウェッジは早めのテンポです、自分なりのテンポを見つけて下さい。
テンポは人それぞれですが1、ニイ、サーンのリズムは変わりません。
実際にボールを打つ場合でも素振りの様な気持ちでボールは意識せず、リズムを大切に打って下さい。
プレッシャーの掛かった時こそリズムに集中するとあっさり出来たりするものです。
是非、自分の物にして下さい。